実験レビュー - 中学受験コース
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ドクター・中学受験コース(小学5~6年生)「木炭の秘密」
ドクターコース、ならびに中学受験コースの実験は「木炭の秘密」。
木材を乾留(むし焼き)にして木炭を作り、その際に起こる熱分解について学ぶ実験です。 -
中学受験コース(小学5~6年生)「磁石を作ろう」
「磁石を作ろう」
今回作るのはネオジム磁石や一般的な磁石として使われているフェライト磁石などの永久磁石ではなく、 電気を流している間だけ磁力をもつ一時磁石です。
◆永久磁石(棒磁石、馬てい形磁石など)電磁石は導線を巻いてコイルを作り、中に鉄芯を通すことで作る事ができます。
今回は100回巻き・200回巻きの2つの電磁石を作り、磁力の強さを検証しました。
◆導線をグルグル電磁石に電流を流し、クリップをどれだけつり上げられるかを調べます。
左:100回巻き・電池1個、右:100回巻き・直列つなぎ電池2個
【200回巻き・電池1個】この実験から次の要素が電磁石の磁力を強くできることがわかりました。
①導線の巻き数を増やす。
②電流を大きくする。
また、電磁石から鉄芯を抜いてコイルにしてみると・・・
全くつり上げられなかったことから、鉄芯が無いコイルは磁力が非常に弱くなることがわかりました。
また、電磁石の仕組みを理解するため、導線一本に電流を流し、発生した磁力を方位磁針で検出する実験を行いました。
電流を流すと方位磁針の針が動きました。つまり、電流が流れている導線から磁力が発生しており、導線を巻きつけた電磁石は発生した磁力の集大成であったのですね。
しかも、発生する磁力・電流の向き(+-)には密接な関係があることも分かりました。
受験において、この辺りはバッチリ出ますので、家でも実験して復習することをお勧めします。次回は電磁石の性質を利用したモーターについて実験します。お楽しみに
栄光サイエンスラボ センター北校
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中学受験コース(小学5~6年生)「人体模型を作ろう」
「人体模型を作ろう」
今回はヒトの内臓・魚の内臓に着目し、それぞれの位置関係やヒトと魚の相違点について考えていきました。
生徒のみなさんに、知っている内臓を挙げてもらうと、「心臓・胃・小腸・・・」とすぐに答えてくれました
さすがですね
授業では、それぞれの内臓がどのような働きをしているのかを学習しました
今まで知らなかった内臓の働きやヒミツがあり、ちょっとビックリ
その後は、模型の制作に取り掛かりました。
◆心臓、肺、消化器系の「内臓パーツ」を切りだし、それを正しくつなげていきました。
◆位置が大きくずれないように気を配ってくれていました。
作った模型を見るとそれぞれの内臓の大きさや、他の内臓とのつながりや位置関係が見えてました。
また、口から入った食べ物が消化されて排出されるまでの、一連の流れも確認する事ができました。
今まで自分の中で漠然としていたものが、模型作りではっきりしてきましたね
ヒトの次は魚(フナ)の内臓配置も見ていきました。
◆代表的な内臓をパーツ化しています!
◆ヒトと魚の内臓を比べてみよう!魚類とホニュウ類は体の形も全く違いますが、内臓を調べると意外に共通するポイントも見つかりました。
『進化の過程ではつながっているんだよなあ・・』とある生徒がつぶやいたのがとても印象に残りました。
生物の世界では、似ている点・違う点を見つけていくこともとても重要ですよ
栄光サイエンスラボ センター北校 -
中学受験コース(小学5~6年生)「蒸発の科学」
「蒸発の科学」
今回は「蒸発」に関わる二つの実験を行いました。
①水溶液を蒸発させる。(蒸発乾固)
4種類の水溶液、「炭酸水」・「砂糖水」・「食塩水」・「エタノール水」を試験管に用意します。
ただ、どの試験管にどの水溶液が入っているかはヒミツです
これをいくつかの方法で調べ、水溶液を当てることを行いました。
まずは、「見た目」と「臭い」です。
Aくん「これは炭酸水だな!」
先生「どうして?」
Aくん「だって泡が出てるもん!」
Bくん「う~ん、こっちは消毒のにおいがするからエタノール水じゃないかな。」
Cくん「僕もそんな感じがする。」 するどく観察していますね次に、BTB液を加えて液性を調べました。 結果は・・・
Dくん「炭酸水とエタノール水はわかるんだけど、砂糖水と食塩水がまだわかならいなぁ・・・」そして、最後に「蒸発乾固」を行いましたね。 それぞれの水溶液を少量採り、アルコールランプで加熱します。
Aくん「水がどんどん減っていく!」
先生「なんでだろう?」
Cくん「水が蒸発するからだよ。」
Bくん「なんか黒いものが残ったぞ!
これは砂糖じゃない?においも甘いし。」
Dくん「こっちは白い粉みたいなものが残ったよ。食塩じゃないかな?」
先生「でも本当に食塩かな?」 「食塩かどうかはあるものを使うとわかります!なんでしょう?」
Cくん「顕微鏡!!」
先生「見てみようか!」
みんな「わ~!サイコロみたいに結晶がしかくい!」溶けている物質によって蒸発させた時の様子には違いがあります。
砂糖と食塩は「固体」、エタノールは「液体」、炭酸は「気体(二酸化炭素)」でした。
その違いを利用して水溶液を特定することができましたね。
②水溶液を蒸発させ、発生した水蒸気を集める。(蒸留) 試験管に入れた緑色の色水を加熱し、沸騰させます。
発生した水蒸気をもう一つの試験管に運び、冷やすと・・・
みんな「すごいきれいな水がでてきてる!」
Aくん「緑色はもとの試験管に残ったままだね。」今回は「蒸発」に関する実験を行いました。 洗濯物が乾くことや、水たまりがいつの間にか消えてしまうなど、とても身近な現象なのですね