実験レビュー
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ポストドクターコース(中学1~3年生)「消化の働き」
私たちの体には、有機物の消化に必要な酵素が様々な部分に存在します。
今回は私たちの唾液に含まれる消化酵素『アミラーゼ』を使い、デンプンの消化についての実験を行いました。まずはデンプンの有無を調べるために必要な「ヨウ素液」と、デンプンが消化されてできる糖の有無を調べる「ベネジクト液」の使用方法について実験を通し、学んでいきます。
ヨウ素液はデンプンと反応し黄褐色から青紫色に、ベネジクト液は加熱することで糖と反応し青色から赤褐色に変化します。
左から、デンプン×ヨウ素液 ブドウ糖×ヨウ素液 デンプン×ベネジクト液 ブドウ糖×ベネジクト液加熱後はこのようになりました。
次にアミラーゼの働きを調べるために、アミラーゼ入りの試験管を0℃、50℃、100℃にしデンプン水を加えて5分待ちます。
その後、ヨウ素液とベネジクト液を用いて、デンプンと糖の有無を調べました。
今回使ったアミラーゼではすべての環境でベネジクト液に反応が出ました
工業用に使われるアミラーゼを今回実験に使用しましたが、唾液アミラーゼよりも熱耐性があることが分かりました。
アミラーゼによっても実験結果で差異が出るようですねコロナ蔓延の影響により今回は唾液アミラーゼを使った実験が教室でできませんでしたが、是非ご自宅でこんな実験もしてみてください。
①片栗粉をお湯で溶かしてとろみをつけ、3つのカップに分ける
②1つは凍る少し前くらいまで冷やしてから唾液をつけたスプーンでかき混ぜる
③1つはそのまま唾液をつけたスプーンでかき混ぜる
④唾液をつけたスプーンをトースターなどで加熱して冷ましてからスプーンでかき混ぜるとろみに変化は起きるかな?
是非お試しください!栄光サイエンスラボ 新浦安駅前校