実験レビュー
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バチュラーコース(小学1~2年生)「大気圧でマジック」
今回のテーマは 大気圧でマジック です。
水を入れた皿に火をつけたろうそくを置いて、ビーカーをかぶせました。
さて、何が起こるでしょうか?生徒のみなさんに「大気圧って知ってる?」と聞いてみると
『天気予報で聞いたことある気がする...』
『大気って空気のことだよね?』
『知らなーい!初めて聞いたよ。』
色々な回答が返ってきました。「天気予報で聞いたことあるのは低気圧や高気圧かな?」
『それだ熱帯低気圧とかもあるよね。』 たしかに、似ていますね。大気圧というのは、空気の力のことです。 空気には重さがあり、その力で私たちは押されています。
まずは、本当に空気に重さがあるのかを装置を使って確かめました。
この装置はポンプ(黒い筒状)で容器内の空気を吸いだすことができます。
中の空気を抜いて重さを量ると189.7gでした。 次に空気を入れて重さを量ると190.3gでした。つまり、空気には重さがある事が確かめられたのです
普段、空気の重さを感じることができませんが、この実験から生徒のみなさんは空気に重さがあることを実感していました。続いての実験は、透明なシートにツマミを付け、ツルツルした机の上と、ザラザラしたタオルの上にくっつけたときにどちらの方が剥がしやすいかを調べました。
左:ツルツルした机、右:ザラザラしたタオル
机の上にくっつけたときは上に引っ張って剥がそうとしても全く剥がせませんでした。 しかし、タオルの上にくっつけたときは簡単に剥がすことができました。「机にくっつけた透明シートはどうすれば剥がせるでしょうか?」
『そんなの簡単だよ。こうすればいいの!空気が入れば取れるよ』
その通りさすがですね。最後の実験は、水を入れた皿に火をつけたろうそくを置いて、ろうそくにビーカーをかぶせてみました。 「ろうそくの火が消える」という予想が多かったです。
実際にやってみると...
ろうそくの火が消えるとビーカーの中に水が入ってきて、ろうそくが浮かびました。予想が当たった~!と思いきや予想外の現象も起こりましたね。今回の実験で大気圧は想像以上に強いパワーを持っているということを体感できたのではないでしょうか?
ドクターコースでは、「真空の世界」という大気圧が小さくなるとどんな現象が起こるのかを実験しますので、 コチラの実験もお楽しみに栄光サイエンスラボ 吉祥寺校