実験レビュー
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マスターコース(小学3~4年生)「石けんとろうそく」
今回の実験テーマ 「石けんとろうそく」
さて、やってきました家庭の科学実験★
今日の実験は、洗濯に使う「粉石けん」から「ろうそく」を作ります!石けんは、油にアルカリ性の薬品を加えてつくられています。
この石けんから『ある方法』で取り出した油を使い、ろうそくをつくる実験をしました☆彡
石けんから油を取り出す方法を予想してもらった所・・・「火であたためる」
「酸性のものを加える」
色々な意見が出ましたね。まずは、赤色と青色のリトマス紙を使って石けん水とクエン酸水の液性(酸性・中性・アルカリ性)を調べました。
石けん水とクエン酸水の液体を赤・青のリトマス紙にそれぞれガラス棒で付けてみると!?
石けん水の結果(青色→青色・赤色→青色)
クエン酸水の結果(赤色→赤色・赤色→赤色)この結果から「石けん水=アルカリ性」、「クエン酸水=酸性」だとわかりました!
リトマス紙の使い方や液性が分かったところで、いよいよ、石けんからろうそくをつくります。ビーカーに粉石けんを入れ、熱湯を加えてガラス棒でよーくかき混ぜると・・・
生クリーム状になりました!
さらに、そこにクエン酸を加えて、混ぜ合わせると・・・
カッテージチーズのような塊が出てきました!
これをアルコールランプで加熱すると、
「わっ!!水のような液体と油のような黄色い液体に分かれた!」
そこで、「黄色い液体が油だとして、なんで油が上に浮くの?」と聞くと、「水より軽いから!」と即答。水と油の性質の違いもよく学べていますね最後に上澄みの油を集めて、凝固剤(これも油の仲間です)を加え、芯をさしたまま冷やすとろうそくの完成です!
火をつけてみると、ちゃんと燃え続けました★★石けんから油を取り出すことが出来たのは、石けんが油の周りにアルカリ性の薬品がくっついた構造をしていて、そこに酸性のクエン酸水を加えると、お互いの性質を打ち消す中和反応が起こり、油を取り出すことができました。
油汚れを落とすための石けんに、汚れそのものである油が含まれているなんて、よくできていますね。
ぜひ、手間をかけて作ったお手製キャンドルを使って、お家の中を明るく照らしてください!