実験レビュー
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ドクターコース(小学5~6年生)「呼吸の科学」
今回のテーマは「呼吸の科学」です。 みなさんは、いつもあまり意識せずにしている呼吸をどのように行っているのか知っていますか
最初に吐く息と吸う息の成分の違いについて調べました。
「吐く息の方が二酸化炭素が多くて、吸う息の方が酸素が多いと思う!」
なるほどでは、その予想を検証してみましょう
ペットボトルの中に石灰水をいれます。
石灰水の色は無色透明ですね。
続いて緑のストローをくわえて息を吸い、室内の空気をボトルに取り込みました。
石灰水の色はうっすらと白色になりましたが、あまり変わらないですね。次に、赤いストローをくわえ息を吹き込みました。
「カルピスになった」 石灰水の色が白く濁りましたね
石灰水は二酸化炭素を通すとと白く濁る性質があります。 このことから、吐く息の方が二酸化炭素が多く含まれていることがわかりましたね!次は、模型をつくって呼吸のしくみを確かめました。
ボトル内のピンク色の風船は「肺」です。実は肺には筋肉がないため、肺単体ではふくらんだり縮んだりすることができません。 そこで、肺を肋骨(ボトル)に囲まれた空間に閉じ込め、その下の筋肉でできた横かく膜(黄色のゴム膜)を動かします。この膜が上下することによって空間の大きさが変わり肺はふくらんだり縮んだりしているのです。黄色のゴム膜を下に引っ張ってみると...
「風船がふくらんだ」
今度は、黄色い風船を上に押し上げてみると...
「風船がしぼんだ」
このように、息を吸うときは横かく膜が下がって肺が膨らみ、息を吐くときは横かく膜が上がって肺が縮みます。栄光サイエンスラボ 吉祥寺校