実験レビュー
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マスターコース(小学3~4年生)「時計反応と振動反応」
-時計反応と振動反応-
とても珍しい化学反応に挑戦です皆さん、10円玉が何故、黒ずんだ色に変色するかご存じですか?10円玉の表面が空気中の酸素と結合(酸化)し、酸化銅へと変化、つまり、錆びてしまうためです。
この錆びた10円玉をレモン汁などに浸けておくと、少しずつ元の美しい色に戻っていきます。これは、レモン汁に含まれるビタミンCが酸素を除去(還元)するためです。
今回の実験では、薬品を使って酸化や還元を起こし、物質の変化を「色」で観ていきます!★実験1:ヨウ素でんぷん反応★
ヨウ素液は、でんぷんに反応して色が変わります。(ヨウ素でんぷん反応)
実際にでんぷんにヨウ素液をたらし、変化を確かめました。
「わー!すげー!色が変わった!」
でんぷん無し→黄かっ色(左上の結果)、でんぷん有り→青紫色(下の結果)になりました。さて、ここで気になるのは、どんな所にでんぷんが使われているのだろう??というところですね~★
そこで、コピー用紙やティッシュにヨウ素液を垂らしてみると・・・
「え!!コピー用紙が青紫色になった~★...ってことは、でんぷんが含まれているんだ」★実験2:時計反応★
ヨウ素とデンプンの反応を確認したところで、今度は、「酸化剤」と「還元剤」を使って、一定時間経過すると液体の色が急に変わる「時計反応」の実験をしました。
試験管に、でんぷん水、ヨウ素液を入れると青紫色になりましたが、さらに、ビタミンC(還元剤)を入れると...無色に!
これが、還元反応の結果です!(^^)!そこに、更に、酸化剤であるオキシドールを加えて、5分ほど待つと・・・なんと!再び最初の色の青紫色に!
これが、酸化反応の結果です(^^)/★実験3:振動反応★
最後に、赤→青→黄→赤→青→黄・・・のように、繰り返し同じ色に変化する「振動反応」の実験を行いました。
この実験にはマロン酸など、聞きなれない薬品数種とでんぷん水、オキシドールを使用します。
安全のため、防護メガネとゴム手袋を着用し、緊張感をもって実験しました。そして、結果がこの色の三段活用!
しばらく繰り返す振動反応を見ながら「すごい綺麗ずっと繰り返さないかな」と試験管に願いを訴えかけている姿が印象的でした。
また、薬品の量によって色の濃さなどが異なり、化学反応の繊細さも合わせて学ぶことができました。今回は、薬品をたくさん使い、操作も複雑だったため、大変と感じた方もいたと思います。ただ目まぐるしく色が変化する様子の観察など、とても面白い実験でした。