実験レビュー
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ポストドクターコース(中学1~3年生)「分離の化学」
今月のテーマは「分離の科学②」
ものを分ける事に注目した実験です。
身の回りにあるほとんどのものは、色々なものが混ざっています。例えば、オレンジジュースには、水・糖分・果汁などが含まれていますね。
その混ざったもの(混合物)は何が入っているのかを調べたり、混合物から必要なものだけを取り出すとき、分離の技術が使われます。今回の実験では、水性インク、油性インクの成分を調べるためにペーパークロマトグラフィーを行い、 植物の葉緑素を調べるためにシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行いました。
【ペーパークロマトグラフィー】 水性インクを紙に付け、その紙の下部を液体に浸けます。 そうするとジワジワと液体が紙にしみこみ、水性インクの成分がしみこんできた水に運ばれるという仕組みです。
実際の実験結果です。
成分によって運ばれ方に違いが生じ、結果として分離されるわけですね
では水性インクに使った水で、油性インクを分離するとどうなるでしょう?
◆左:水、右:アルコール
油性インクは水では変化ありませんでしたが、エタノールによって成分が運ばれました。 このことは油性インクとアルコールの親和性(仲の良さ)が高いから起こるのです【シリカゲルカラムクロマトグラフィー】 ほうれん草から葉緑素を取りだし、分離する実験も行いました。
写真の細い管には、シリカゲルが入っています。(お菓子の乾燥剤と同じ構造を持つものです)
ほうれん草をすりつぶして出てきた液体を管に入れ、液体を管に流すことで様々な色の色素が分離できましたペーパークロマトグラフィーは半紙のような水に丈夫な紙で手軽に行えます。色々な水性インクを分けてみると面白いですよ
栄光サイエンスラボ センター北校