実験レビュー
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バチュラーコース(小学1~2年生)「うずってなんだろう?」
今回の実験テーマは うずってなんだろう? です。
子どもたちに「うずってなんだろう?どんなものか知っている?」と聞くと 『なんかね、ぐるぐるしてるやつ!』『うずまき?』 『台風や竜巻がうずだった気がする・・・』という答えが返ってきました。 みんな、よく知ってますね
今回の実験では、どうしたら「うず」ができるのか、 「うず」ができると何が起こるのかを確かめていきました。
まずは、水を使って実験です。 ペットボトルに水を満タンに入れて、ひっくり返すと水がこぼれます。
『そりゃそうだ。』と子どもたちから言われました。 ですが、ペットボトルの中をよく見てみると・・・
『ボコボコしてる!』
『泡が出てきた~。』
『これって空気かな?』
観察をしてみると発見がありますね★ペットボトルの中の水が外へ出るためには、 代わりに空気が入って来ないといけません。
今、ペットボトルの中の水が全て出るまでにかかった時間は約28秒でした。
では、もっと速くペットボトルの中の水を外に出すためにはどうしたらいいでしょうか? 『うずをつくる...?』ラボに通っていると勘が鋭くなってきますね。 その通りです!ならば、「うず」はどうしたらできるでしょうか? 『ペットボトルをまわしたらできそう!』 早速やってみましょう。
またペットボトルの中に水を入れて、ひっくり返してからぐるぐる回してうずをつくりました。
『わぁ~、めっちゃはやい!!』
『すごーい!』『なんで?!』
うずをつくると、ペットボトルの中の水が全て出るまでにかかった時間は約7秒でした。なぜ「うず」をつくるとペットボトルの中の水が速く落ちるのか、 ひみつを知るためにペットボトルを連結させてこんなものをつくりました。
これなら、水がこぼれないので机の上で何回でも繰り返し実験をすることができますね。さて、このペットボトルを逆さにすると、どうなるでしょうか?『水がもう1つのペットボトルの方に落ちる!』
「では、いきまーす! せ~の、どんっ!!」
『あれっ??』『なんで?』『え~?!』 「下のペットボトルには何が入っていますか?」 『空気!』『わかったー!空気が支えてるから水が落ちられないんだ!』 「そうですね!では、どうしたら水が落ちるでしょうか?」 上のペットボトルを押したり、下のペットボトルを押したり、ペットボトルを斜めにしたりすると、水は落ちます。 『うずをつくったらどうなるのかな?』 うずをつくるのはコツをつかむまでは難しいのですが、何度も挑戦していました。 だんだんと、うずがつくれるようになりました
『おぉ~!水が落ちたー!!』『ラッパみたいになってる。』『泡がつながって道ができたよ。』
『最初は空気の通り道がくねくねしているけど、だんだんまっすぐになるよ。』
『先生、見て見て真ん中に穴があいてる!』『その穴がだんだん大きくなっていくよ。』 みんな、よく観察をしていますね実は「うず」をつくると真ん中に空気の通り道ができます。 すると水が出ていきながら、空気の通る道も確保できるので、スムーズに水を出すことができるのです。
この後「空気のうず」についても実験をして、なぜ台風や竜巻ができるかについても考えました。 大事なのは「空気の流れ・移動」でしたね。
子どもたちの「?」が自分で考えて「!」になる瞬間をたくさん見られる実験でした。 これからも子どもたちが「!」となった顔をたくさん見ていきたいと思っています。 次回の実験もお楽しみに
栄光サイエンスラボ