実験レビュー
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マスターコース(小学3~4年生)「花を解剖しよう」
今回の実験テーマは 花を解剖しよう
桜の開花が待ち遠しい季節になりましたね。
春になるとたくさんの花が咲きますが、なぜ花は咲くのでしょうか?
花には、花びら・おしべ・めしべ・がく と言ったパーツからできています。
しかし、花の種類によって特徴は様々・・・その多様性を観察していきましたまずはパンジーの花をスケッチしました
「こんなに花をじっくり見たことない!」
「花びらの形や大きさが違うね。」
「真ん中にあるのがおしべとめしべかな?」そして、花びら・がく・おしべ・めしべ それぞれの数を調べました。
◆左:花びらは5枚、がくは5枚 ◆右:めしべは1本、おしべは5本でした。
「パンジーはめしべ以外はみんな5つなんだね。」次にパンジーとチューリップの花を比較しました。
「チューリップにがくってあるの?」実は、チューリップにもがくはあります!
花びらのようにみえる部分をよ~く見ると・・・
外側の3枚と内側の3枚に分けることができ、この外側の3枚が「がく」なんです!!「え、全部が花びらだと思ってた」
さらに、チューリップのめしべの数とおしべの数を調べました。
おしべは6本、めしべは1本でした。
「おしべについている粉が花粉でしょ?」
「花粉ってなんのために必要なの?」その通りです! 花粉症の人にとっては、見ただけで鼻がムズムズ・・・目がかゆくなりそうですが、おしべについた花粉には大事な役割があります。
おしべで作られた花粉がめしべに付いて受粉をすると、自分の仲間を増やすための種子ができます。
だけど、植物は自分だけでは受粉をすることができません。
そこで、きれいな花びらで虫や鳥をひきつけることによって花粉を運んでもらい受粉をしているのですね最後はガーベラの花を解剖しました。
1つの花のように見えるガーベラですが、これは「集合花」というたくさんの花が集まってできている花なのです。 ガーベラの他にもキクやタンポポなどキク科の植物の仲間は集合花です。
これがガーベラの1つの花です。
花びらが1枚、おしべが2本、めしべが1本あります。
外側にあるふわふわしたものが、がくにあたります。
「これが花なの~?!」
「ちゃんと、花びら・めしべ・おしべ・がく があるんだね~。」今回の実験で解剖をした花たちは押し花にしました。
どんな押し花ができるか楽しみですね次回の実験は顕微鏡を使って花粉の観察をします。 肉眼では、ただの粉にしか見えませんが本当はどんな形をしているのかな? 楽しみにしていてくださいね