実験レビュー
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ポストドクターコース(中学1~3年生)「電熱線の科学」
「電熱線の科学」
日々の生活で欠かすことのできない電気。 その身近な電気の力はどのようにして使われているのでしょうか? 電気は様々な働きをしますが、今回は電気の力を熱に変える働きについて探りました。
まず、電池、豆電球、ニクロム線をつないで回路を作りました。 ニクロム線に通電させる距離を変えながら、豆電球の光り方を見ました。 短いときと長いときで豆電球の光り方がちがいましたね。
次の実験ではそれを数値化するために、電流計を使って、光り方の違いを数値で捉えました。 通電させる距離を5㎝、10㎝、15㎝と変えると、電流値が小さくなっていきました。
しかし、その数値は理論値とは異なっていました。 その理由は難しいものでしたが、予想とのズレを考察する事はとても大切な事です。さらに、高温になると色の変わるサーモテープをにニクロム線に貼り、 ニクロム線の通電距離や太さによる発熱の違いを見ました。 通電距離が短く、太いほうがより発熱しやすいことが分かりました。
これを踏まえて、太さのちがうニクロム線を並列や直列につないだときの発熱を観察しました。
◆左:ニクロム線の並列つなぎ 右:ニクロム線の直列つなぎ
多くの生徒さんの予想とは違う結果となりましたが、きちんとした理論に基づく理由があります。その理由を1つひとつ考えて、理解できるようになりました。次回もお楽しみに