実験レビュー
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マスターコース(小学3~4年生)「芳香剤をつくろう」
今回の実験テーマは「芳香剤をつくろう」
芳香剤は何を使ってつくるのでしょうか
芳香剤には、吸水性ポリマーというプラスチックが使われていることがあります。
吸水性ポリマーは、糸がからまった網のようなつくりをしていて、そのすき間にたくさんの水を取り込むことができます。
この性質を利用したのが、オムツや保冷剤です。
また、吸水性ポリマーは周りが乾いていると、その水を少しずつ蒸発していきます。
今回は、この吸水性ポリマーの性質を利用して、芳香剤を作りました吸水性ポリマーと水を混ぜてみると・・・
Kくん「わぁ!ゼリーみたいになった」
Tくん「溶けた保冷剤みたい~」
吸水性ポリマーがどんどんと膨らんでいきました。これを傾けてみると・・・
Yくん「えっ!水がこぼれない」
Rくん「水は吸水性ポリマーに吸われてなくなっちゃったんだね」
先生「なくなってしまった水はもう取り出せないのかな?」
Tくん「この塩を入れたら水に戻りそうだよ」水を吸った吸水性ポリマーに食塩を加えて混ぜてみると・・・
Tくん「やっぱり水に戻った~」
Rくん「吸水性ポリマーがちいさくなってる!!」
取り込まれていた水が出てきました。吸水性ポリマーの性質を実感したところで、いよいよ芳香剤をつくりました。
水にレモンやメロンの香りと色をつけて、吸水性ポリマーと混ぜれば芳香剤の完成です
Yくん「本当にゼリーみたい!!」
Iさん「いいにおいがする。お部屋に置いたらいい匂いになるかな?」
ゼリーではないので絶対に食べないでくださいね
この吸水性ポリマーは、「植物の水栽培」や「砂漠緑化」にも利用されています
ですが、砂漠の砂には塩分がたくさん含まれていることがあり、「砂漠緑化」の研究がされている・・・という話をしました。
すると、みんなで議論しながらこんな素晴らしいアイディアが出てきました
砂に磁石を近づけると砂鉄がくっつくみたいに、塩だけをくっつける何かをつくればいいんじゃない?
そして、その集めた塩は「砂漠の塩」として売ればいいんだよ!何か問題があったときに解決するためにはどうしたら良いのかを考えられるのは素晴らしいことです。
そして、それを誰かと議論しながら考えるのはとても素晴らしいことです
これからも問題があったときには、誰かと議論しながら解決をしてみてくださいね