実験レビュー
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ドクターコース(小学5~6年生)「花火を作ろう!」
今回の実験テーマは「花火を作ろう!」
炎色反応を確認し、花火の色について学びます夏の夜空を色々な光で彩る打ち上げ花火。
実はこの色は、炎色反応という化学反応によって出ているのです
今回の実験は、炎色反応がどのように起こるのか、そして、花火はどのように作れるのか、実験しました
◆炎色反応◆
塩に含まれるナトリウムや、メダルに使われている銅などを含む薬品を炎の中にいれるとそれぞれの物質が反応して、特有の炎の色を示す「炎色反応」が起こります薬品とメタノールを混ぜて、着火すると・・・
「な、なんて綺麗な炎たち」青色はメタノールのみ、黄色は食塩(塩化ナトリウム)、赤色は塩化ストロンチウム、緑色はホウ酸の色です!
打ち上げ花火の景色が目に浮かびました~
これを上手く調合して、花火が作られているのですね。◆線香花火作り◆
身近な花火はどうやって作られているのか、自分で作って確認しました。
作るのは線香花火、習字に使う半紙(はんし)に火薬などを包んで作っていきます。
まずは何も包まず、半紙をネジネジとねじって『こより』の形にし、火をつけると・・・
「あ、どんどん燃えていく~」次に、半紙の中に「活性炭」を入れて燃やすと・・・
「あ!勢いよく炎が出ている!」
と、さっきとは違う結果に驚きの声そして、「活性炭」に「鉄粉」を加え、「世界に一つだけのオリジナル花火」を燃やすと・・・
「あ!パチパチ言いながら、凄い勢いで炎が出ている!」
活性炭の粒には、目には見えないほどの『小さなあな』が空いており、そこには空気(酸素)が存在します。
活性炭の粉末と鉄粉が混ざったものに火をつけると鉄粉が燃えると同時に、『小さなあな』の中の酸素が供給されるので 燃える勢いが激しくなったという訳なのです
市販の花火でも違う薬品を使って、燃える勢いを激しくさせています。今回の実験で、線香花火の仕組みを学ぶことで、基本的な「花火のつくり」を知ることができました
燃焼による「熱エネルギー」が導火線となり、その熱によって薬品が放つ「光エネルギー」が天を彩る
花火に関わる化学反応に、みんなで夏のロマンを感じた実験でした