実験レビュー

  • ドクターコース(小学5~6年生)「磁石を作ろう」

    「磁石を作ろう」

    皆さんは磁石と聞いてどのようなものを思い浮かべますか?
    D17090901.JPG
    棒磁石、U型磁石、丸い磁石、ネオジム磁石などでしょうか?

    今回は、電流を流しているときだけ、磁力が発生する「電磁石」を作り、その特徴などについて調べる実験を行いました。

    まずは、鉄心に導線を100回巻いて電磁石を作ります。
    D17090902.JPG
    グルグル

    できた電磁石に電流を流して、クリップに近づけると・・・
    【100回巻き・単三電池1個】
    D17090903.JPG
    わっ クリップがくっついた。
    磁石になっていることがわかりましたね。
    ちなみに、永久磁石をクリップに近づけると・・・
    D17090904.JPG
    わっ もっとたくさんのクリップがくっついた。
    「電磁石って弱いんだぁ~」とA君。
    「いやいや、実は電磁石は磁力の強さを変えることができるんですよ!」と先生。

    今回は、次の方法で磁力の変化を調べました。
    ①導線の巻き数を増やす。
    ②電流を大きくする。
    200回巻き単三電池1個】
    D17090905.JPG
    【100回巻き・単三電池2個】
    D17090906.JPG

    電磁石にくっつくクリップの数が増え、磁力が強くなったことがわかりましたね
    ところで、鉄心をコイルから抜くとクリップはくっつくのでしょうか?
    D17090907.JPG
    あれっ くっつかない。
    鉄心がないと電磁石ではなくなってしまうのでしょうか?
    そこで、方位磁針に近づけて調べてみました。
    すると・・・
    D17090908.JPG
    針が動いたっ
    つまり、クリップを持ち上げるほどの磁力はないけれど、コイル自体に 電流が流れると磁力が発生していることがわかりましたね。

    さて、ここでずっとコイルを使ってきましたが、まっすぐな導線では磁力は発生するのでしょうか?
    「方位磁針で調べてみればいいんじゃない!」とB君。
    【電流を流さないとき】
    D17090909.JPG
    【電流を流したとき】
    D17090910.JPG
    針が動いた。
    まっすぐな導線にも磁力が発生していることがわかりました
    電磁石は導線を巻きつけたものですから、導線から発生した磁力が集まったものだったのですね。

    普段、ほとんど意識することはありませんが、電流と磁石は切っても切れない関係にあります。
    電流が流れれば必ずその周りには磁力が発生します。とても不思議ですね。

    次回はこの電流と磁石に関係のあるモーターについての実験を行います。
    ぜひ、お楽しみに




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