実験レビュー

  • ポストドクターコース(中学1~3年生)「金属の性質」

    PD17092301.JPG
    今月の実験テーマは「金属の性質」です

    今回の実験の内容は、高校・大学入試に頻出の内容です

    実験内容は、いたってシンプル。
    ① 磁石を近付ける。
    ② 塩酸(酸性)に入れて変化を観察する。
    ③ 水酸化ナトリウム水溶液(アルカリ性)に入れて変化を観察する。
    ④ 加熱する。
    これらの処理をした後、金属板にどのような変化が現れるかを、観察します。

    今回、実験で使用したのは・・・
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    (左から)銅、鉄、アルミニウム、亜鉛、ニッケル、鉛 の6種類です。

    【磁石を近付ける】
    お金は磁石につかず、鉄は磁石につくことは、よく知られている事実ですが、他の金属ではどうでしょうか。
    実は、磁石につく金属の方が少ないのです。
    この中で、鉄以外に1つだけ磁石につく金属が含まれています・・・それは、「ニッケル」でした!

    【塩酸・水酸化ナトリウム水溶液に入れて変化を観察する】
    試験管に塩酸・水酸化ナトリウム水溶液を入れ、それぞれ変化を観察します。
    PD17092303.JPG
    亜鉛の実験結果を見てみましょう。
    PD17092304.JPG PD17092305.JPG
    ◆(左)塩酸に入れた時 (右)水酸化ナトリウム水溶液に入れた時
    全く様子が異なりました。しかも、金属によって、泡が激しく出たり、加熱すると泡が出たりと結果は様々です。
    実はこれには「イオン化傾向」というものが深く関係しています。
    これを学ぶと、なぜ種類によって、反応の仕方が違うのか、はっきりわかりますよ。

    【加熱する】
    金属というと「熱に強い!」というイメージがあると思いますが、溶ける温度が低い金属もあります。
    たとえば、鉛ではこんなことが起きました。
    アルコールランプでしばらく加熱すると・・・
    PD17092306.JPG
    なんと!溶けてしまいました
    しかも、色がきれい。これが本来の鉛の色なんです。

    いかがでしたか?
    金属のイメージが、ちょっと変わったのではないでしょうか。
    実験では、身近なものに対するイメージが大きく変わる、そんな体験もできます。
    次回は「化学変化と化学反応式」について学習します。
    こちらも、とっても面白い実験ですよ。楽しみにしていてくださいね。




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