実験レビュー
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ポストドクターコース(中学1~3年生)5月授業レビュー「水溶液と結晶」
顕微鏡で観察した、結晶の様子は??
「水溶液と結晶」
結晶とは、何でしょう?
「塩の結晶」「雪の結晶」という言葉は聞いたことが あるのではないでしょうか。
定義を見ると「原子、分子、イオンが規則正しく 配列した個体」とあります。結晶の形は、物質によって決まっています
たとえば、 塩の結晶はサイコロのような立方体をしていることは有名ですね。そこで、今回は「食塩」「ミョウバン」「硫酸銅」「硝酸カリウム」の4種類の結晶を作り、その結晶を顕微鏡で観察しました。
ちなみに、今回使用する薬品の結晶の形がこちらです。
今回は、「硫酸銅」 「硝酸カリウム」について紹介します。では、さっそく薬品を顕微鏡でのぞいてみましょう
硝酸カリウム 硫酸銅あれ?さっき確認したものとは似ても似つかぬ形・・・ どうしたのでしょうか。
いろいろ要因はあるのですが、生産時に急激な結晶化 が行われたり、輸送時の衝撃で結晶同士がぶつかることで、形が崩れると言わ れているのです。そこで「再結晶」という方法を用いて結晶を作ることにします。
再結晶とは、 一度水に物質を溶かし、それを冷却することで結晶を取り出す方法です。
一般的に、個体は温度が高いほど水によく溶け、冷やすと溶ける量が減ります。
物質が溶けた液体を冷やすと、水に溶ける量が減るため、溶けきれなくなった物質が結晶としてでてくるのですまずは、それぞれの物質を試験管に入れ、水を加えます。
その後、加熱して沸騰させます。物質が水に溶けたら、水が冷えるまで待ち、結晶を取り出します。
これを顕微鏡で観察すると・・・
硝酸カリウム 硫酸銅おぉ~
今度は図とほぼ同じですねさて、今回は「ミョウバン」をあえて載せていません。
ミョウバンも、再結晶で結晶を作ることができますが、どんな形になるのかな?
ミョウバンは、スーパー などでも手に入るので、ぜひ探してみてくださいね栄光サイエンスラボ南柏校 塗師 純